タイトルを見て、“月とヨガ?どう関係があるの?“と思われた方も多いのではないでしょうか?
ヨガ発祥の地インドでは、「月」は女性の象徴とされています。
進化し続ける月は、女性の身体的・精神的リズムと照らし合わせるととても似ているように思われます。
こちらでは、月の満ち欠けと照らし合わせながらその時々に必要なヨガのポーズや過ごし方などをご紹介します。
女性の身体的リズム&月のリズム
女性の身体は約28日間で浄化と再生を繰り返すと言われていて、これを月のリズムと合わせると、
『デトックス期(浄化)』
は満月から新月までの2週間で、
『アクティブ期(再生)』
は新月から満月の2週間です。
デトックス期
(満月から下弦の月と下弦の月から新月)
月が欠けていくのと同じように身体の解毒力が高まる時期です。
心身共に余分な老廃物が排出されます。
アクティブ期
(新月から上弦の月と上弦の月から満月)
月が満ちていくのと同じように身体の吸も高まります。
体だけでなく心にもいろんな栄養を吸収して、心身共に育てて再生させます。
また、月が満ち欠ける周期は29日半です。
月のリズム合わせて行うヨガポーズや過ごし方を四つのパートに分けてご紹介
◇満月から下弦の月のデトックス期
心と身体の特徴と過ごし方
浄化力を高める時期です。
満月を過ぎると、緊張感から解放されて気分も少しづつ落ち着いてきます。
日頃頑張っている自分に『ありがとう』と感謝の気持ちを込めて、静かな時間を過ごしましょう。
そうする事で疲れた心と身体が癒されます。
また、物事を整理整頓するのにも適した時期です。身の回りのいらなくなった物を感謝して手放しましょう。
この時期に月経を迎える方も多いです。溜まった老廃物を排出して子宮の掃除もしてくれます。
心身共にリセットされて新しい生命を受け入れる体制が整います。
また、自分自身のメンテナンスもしてあげるのにも最適な時期です。
エステなどで角質ケアやマッサージをしてあげたり、大自然の中で沢山新鮮な空気を取り込んで体の浄化力をアップさせましょう。
オススメのヨガポーズ
『プラサリータパドッタナーサナ(立位の開脚前屈のポーズ)』
ヨガマットを横向きに使ってマットの真ん中に立ちます。
吸う息がきたら、両脚を左右に開きます。
だいたい片脚一本分ぐらいのスタンスを取ったら脚の小指側がマットのヘリと並行になるように少し内股気味にします。
足裏の土台が安定したら両手を腰に添えて、吸う息のタイミングで背筋伸ばして、吐く息のタイミングで脚の付け根から前屈をしましょう。
いけるところまで前屈したら、両手は楽なところに下ろして、5〜8呼吸ぐらいキープします。
もし両手が床に付かなかったら、ヨガブロックなどを手の下に入れるとポーズが安定します。
キープしたら、吸う息のタイミングで背骨を下から積み上げるようにゆっくり起き上がります。
効果
股関節から上半身を倒すので逆転のポーズ
になります。血液が頭に巡らせる事で頭痛
の改善、または心臓を下におろす事で気持
ちも落ち着きます。
◇下弦の月から新月のデトックス期
心と身体の特徴と過ごし方
浄化力がさらに高まる時期です。
新月に向けて月が欠けていくのにあわせて、いらないものを排出する力が強まります。
意識も自分の内側に集中しやすくなります。
ダイエットを始めたり、胃をリセットさせるプチ断食なども集中しやすいなのでこの時期に始めるのをオススメします。
新陳代謝も活発になり汗もかきやすくなるので半身浴などで汗をたっぷりかいてデトックスしましょう。
湯船に「カモミール」や「ローズマリー」などのデトックス効果の高いアロマオイルを垂らして香りを楽しむのも良いでしょう。
食事は海藻類を沢山取り入れてさらにデトックス効果を高めます。
オススメのヨガポーズ
『アルダマツィエンドラーサナ(座位の捻りのポーズ)』
長座の姿勢で座ります。
吸う息のタイミングで右膝を折り曲げて、足裏を左足の外側に下ろします。
左腕で右脚を抱えて、右手はお尻の後ろについて、吸う息がきたら一度背筋を伸ばして、吐く息のタイミングで右側に背骨を軸に捻ります。
ポーズが取れたら、5〜8呼吸ぐらいキープします。
動きは止まっていますが、吸う息で少し緩めて吐く息の時に捻りを深めるようにポーズを取るのがポイントです。
同じように、反対側もバランス良く捻ります。
効果
捻ることで内臓に働きかけて、便秘の改善にも繋がります。
寝る前に行うと翌日のお通じが良くなります。
◇新月から上弦の月のアクティブ期
心と身体の特徴と過ごし方
キレイの基礎を作る時期。
新月を境に心身共に新しく生まれ変わります。
新しい月のサイクルに入り心身共にエネルギーがどんどん増してきます。
新月の日は心も落ち着いているので、自分の心の声を聞いてあげましょう。
気持ちもポジティブになるので、目標を立ててやりたいと思ってた事をスタートさせると成功へと導いてくれます。
とても吸収しやすい時期なので、朝は白湯を飲んで体の中から吸収力をアップして、元気に過ごしましょう。
オススメのヨガポーズ
『シャシャンカーサナ(ウサギのポーズ)』
マットの上に四つん這いになります。
肩の真下に手首がくるようにして脚の付け根の真下に膝がくるようにセットしたら、足の甲は寝かせて膝からつま先にかけての土台をずっしりと安定させます。
吐く息のタイミングがきたら、顎をひきながら手と手の間あたりに頭頂下ろして、首に負担をかけないように両手で床を支えます。
余裕があれば、両腕を背中の後ろに回して手をキャッチして、肩甲骨を中央に寄せながら肘を伸ばします。
この時、首に負担かけすぎないように腹圧をかけます。
ポーズが取れたら5〜8呼吸繰り返しながらキープします。
ポーズが味わえたら、背中の後ろに手を回した場合は開放して両手をマットに下ろしてから、吐く息のタイミングでお尻を踵に下ろして握りこぶしを二つ重ねてその上におでこを乗せて少しお休みをします。
起き上がれるタイミングが来たら、あたまが最後に来るように腕の力を借りながらゆっくり起き上がります。
効果
頭頂部を刺激する事で、眼精疲労の緩和改善します。頭の血行を良くすることで、活性化を促します。
首や肩こりの緩和にも効果的です。
◇上弦の月から満月のアクティブ期
心と身体の特徴と過ごし方
吸収力が高まり、いろんなことが開花する時期です。
知識を効率よく身につけて、目標を実行に移すための行動力が高まります。
女性的な魅力と幸福感に満ちあふれるので、大好きな人たちと充実した時間を過ごすのにも良い時期です。
骨盤が緩むのもこの時期で、その調整がうまくいかずに、ストレスが溜まったり疲れやすかったりとイライラの原因になるので、程よく体をほぐしてあげて、身体のバランスをとってあげましょう。
また、吸収しやすい時期なので食べ物にも気をつけましょう。
ジャンキーな食べ物ではなく、オーガニックや無農薬野菜を取るようにし、小麦粉を食べるのをお休みしてグルテンフリーに変えるのも良いと思います。
オススメのヨガポーズ
『ナヴァーサナ(船のポーズ)』
体育座りの姿勢で座ります。
両手をお尻の横について、吐く息のタイミングが来たら、上体を斜めに倒します。
この時腹筋背筋を意識しましょう。
吸う息のタイミングが来たら両足を持ち上げて、両手は膝裏に添えるか、余裕があれば両腕を前に伸ばして、お尻でバランスを取ります。
ポーズが取れたら3〜5呼吸繰り返しながらキープします。
ポイントは、背骨が丸まると呼吸が入りにくいのと腹筋背筋の力が抜けて本来のポーズの効果が得られないので、背筋はスッと伸ばします。
キープできたら、吐く息のタイミングで、両足を床をに下ろして、背骨を丸め上半身の力を抜きながら前モモによっかかって、ポーズの余韻を味わいます。
効果
お腹の力を意識しながら背筋も強化するポーズ。
体の内側から熱を生み出して、お顔周りの血行も良くします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はその時の月の満ち欠けに合ったポーズや過ごし方などをご紹介しました。
個人差はあるかと思いますが、皆様の心や体になんらかの良い変化が感じられるかと思います。
月の満ち欠けを意識しながら生活していく中で、生き方の道しるべを見つけて頂けたら幸いです。
日々沢山のやるべきことに追われて、一息つくのも大変な時代の中で、ヨガする時間はそんな事も癒してくれる極上の時間であってほしいなと思います。
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