ヨガをスポーツだと思っていらっしゃる方も多いでしょう。
実はヨガはスポーツではなく『自らを知り』『発掘し』その生命を大切にして行く心を育む為にマットの上でのプラクティスがあります。
こちらでは、
『ヨガの本質Heart of yoga』
『自分の為のヨガとは?』
『Heart of yogaのポーズをご紹介』
こちらの内容でお伝えしていきます。
ヨガの本質Heart of yoga
近年のヨガ
よくヨガ始めようとしている方に『体硬いんですけどできますか?』と質問されます。
そもそも、ヨガはダンスとは違ってビシッとポーズが決まらないとカッコ悪いとかではないですし、筋トレやストレッチとは違ってダイエットの為に行うものではありません。
つい形ばかり気にしちゃうよね…
SNSなどで上級ポーズの練習動画や難易度の高いポーズを載せていらっしゃる方も多く、それをヨガした事ない方が見たら『こんな事私にはできない』とか『痩せてないとできないの?』と疑問に思う事も少なくありません。
厳しい事を言うと、ヨガの本質を知ってる人から見たらあれはヨガとはかけ離れてて自分が注目を浴びたい為に載せているように見えます。
ヨガのすべて
ヨガを習いだすととても奥深く、学びたいと思ったら深く学べば良いと思いますが、学び続けるのは大変そうと思う方の為にヨガの全体像を簡単にお話しましょう。
ヨガとはリラクゼーションであり、自分自身の生命と共にいる事が重要です。
マットの上でのヨガのプラクティスを日常に取り入れる為に必要なのは、『自分の中に存在する生命』『よい友人を数人』『信頼できる指導者』そして『ほんの少しの技術的な知識』だけです。
ヨガとはこれから取り入れるような知識に関するものではなく、ヨガが差し出すものは元々自分自身に備わっているのもなのです。
あなたがすでに持っているものを大切にし、それを育む、それがヨガの全てです。
もし自分自身を変えたいと思っているなら、ヨガがその手助けになるはずです。
Heart of yoga
ヨーガ・スートラ第2章46節の言葉、『スティラ・スッカム・アーサナム(安定していて快適なアーサナを)』と言う言葉があります。
ヨガはポーズを取るためではなく呼吸を深める為に色んなポーズをとって、とった時に伸びていると感じた部分をさらに呼吸で膨らませるようなイメージで行なっているうちに、少しずつそのポーズに安定感と心地よさが生まれてきます。
そして、自分の呼吸は他の方の呼吸や先生のインストラクションには合わないので、自分が周りの方や先生に合わせるのではなくて自分の呼吸に合わせて行います。
ポーズも難易度の高いポーズではなく自分の呼吸に意識が向けられるような簡単なポーズから始めて、呼吸を連動させながら一呼吸一動作で動く『ヴィンヤサ(一呼吸一動作で動く事)』行います。
ヴィンヤサで動く事で深い瞑想状態へと導きます。
一番大切なのは、どんなに難易度のたかいポーズでも、そのポーズを楽しめるか、そして心地が良いかが重要です。
もしポーズの形にとらわれるのが大切なら、ヨガをできてる人なんてほぼいなくなるでしょう。
自分の為のヨガとは?
体の骨格や筋肉のつき方は、100人居れば100人全員違うように、ヨガポーズも同じポーズで100人居れば100通りのポーズがあります。
なので、自分がそれぞれのポーズに合わせるのではなくポーズが自分に合うように形を作りましょう。
例えば、腕を天井方向に伸ばした時に肩が痛いあるいは腕が上がらない場合は力使って無理に伸ばすのではなく、肘を緩めて肩の力を抜いて、心地よい呼吸が入りやすいように自分に合わせて行います。
確かに力が入っちゃうと呼吸に意識向けにくいよね…
そして、自分の気分にも合わせます。
今日はこのポーズをやる気分ではないと思ったらそのポーズはお休みをしましょう。
例えば、今日は月経中で骨盤ごと足を天井方向に持ち上げる逆転のポーズはやりたくないと思ったら、周りの方が行っているからって一緒にやる必要はなくお休みします。
このように、ヨガの練習は心地よく感じられなくてはなりません。
自分がどこにいるのか、どういう状況なのかを受け入れて努力するのはやめて呼吸の声を聞き、呼吸から流れ出てくる動きに従ってスティラとスッカが両方とも併せ持ったヴィンヤサ(呼吸と動きを連動させる事)の練習を行います。
そうする事で自然と花開いて(自然とポーズが深まる)くるのです。
Heart of yogaのポーズをご紹介
ハートオブヨガでは、基本的には自分の呼吸と動きを連動させて動くヴィンヤサで簡単なポーズを繰り返し行います。
こちらでは、そのポーズを『仰向け』『四つん這い』『立位』に分けて3つご紹介します。
*仰向けポーズ
まずマットの上に仰向けになって両膝を立てて寝ていきます。
自分の吸う息がきたら、両脚は天井方向、腕は後ろに伸ばします。
吸う息のために体を広げて
自分の吐く息がきたら両膝を胸の方に引き寄せて両手で両膝を抱えます。
吐く息のために体を折りたたみます
この二つの動きを自分の呼吸に合わせながら一呼吸一動作で行っていきます。
*四つん這いのポーズ
マットの上に四つん這いの姿勢になります。
吸う息がきたら背骨を反らせて胸開いていきます。
吸う息のために反らせて
吐く息がきたら背骨をおもいっきり丸めていきます。
吐く息のために丸めます
この二つの動きをご自分の呼吸に合わせて行って行きます。
*立位の捻りポーズ
マットを横向きに使って両脚を広げられる範囲で広げて立ちます。
吸う息がきたら両腕を真横に伸ばすように持ち上げて、吐く息のタイミングがきたらどちらかお好きな方に捻りながら前屈します。この時下に来てる手は床に下ろすか添えられるところに添えましょう。
吸う息がきたら上体起こしながら真ん中に戻して、吐く息のタイミングで反対側に捻ります。
吸う息のために真ん中に戻って吐く息のために捻るよ!
ご自分の呼吸のペースで何度かこの動きを左右入れ替えながら繰り返します。
全てのポーズ5回ぐらい繰り返した後、楽な姿勢になってから一旦呼吸を緩めて『お休みの呼吸』を入れてその時の自分にしか味わえないその瞬間やポーズの余韻を丁寧に味わいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は自分の為に行うヨガ『Heart of yoga』について解説しました。
私たちは普段見た目を気にしすぎて、カッコ良さとかポーズの完成度などに重点を置く事が多いようにそれが普段の日常生活にも現れます。
それが居心地の悪さに繋がることもあるのです。
見た目だけはない、自分の中の安定感や心地よさは自分にしか分からない呼吸の中に存在します。
ヨガのプラクティスの軸となるのはあくまで自分の呼吸。
呼吸を深める為にポーズを行います。
大切なのは誰かの為ではなく、『自分に合ったヨガをする事』。
その正解は自分の内側にすでに備わっています。
是非、Heart of yogaのプラクティスを通して、自分を見つめ直してみてください。
Have a good day : )
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[…] 【Heart of yoga】形では無い本来のハタヨガの本質を解説 ヨガをスポーツだと思っていらっしゃる方も多いでしょう。 […]