『アーユルベーダ』って耳にした事はあるかと思います。
アーユルベーダには3つのドーシャ(体質)があり、その体質に沿ってヨガの実践を取り入れる方法もあります。
こちらでは、
『アーユルベーダとは』
『アーユルベーダの治療法』
『アーユルベーダ診断』
『ドーシャに合ったヨガポーズ』
こちらの4つの項目に分けて解説していきます。
アーユルベーダとは?
『アーユルベーダ』という言葉は、「生命の化学(知識)」という意味で、インドとスリランカで実践されている伝統療法です。
アーユルベーダ療法の目的は
『自分をよく知る事』です。
本来の自分の体質を知り、自然治療法を行うことが健康や美しさの近道になると言われています。
アーユルベーダには三つのドーシャ(体質)
vata(ヴァータ)
pitta(ピッタ)
kapha(カパ)
として知られる基本タイプがあります。
人の体質は受胎の時に両親のドーシャの状態やなんらかの要因によって決まります。
その特性は心身の感情にも当てはまると言われていて、ドーシャは人によって異なり自分の考えでも決められます。
3つのドーシャのタイプで、食事やヨガの実践、その他の生活面を調整する事ができるのです。
自分の中で優勢になってるドーシャをなだめて、他のドーシャの特性を増やす事で、自分自身のバランスも取れるようになります。
アーユルベーダの治療法
◇パンチャカルマ
発汗療法やマッサージによる解毒法などを3〜5日間連続して行い、心と体のバランスを整えていく集中プログラム。
◇マッサージ
植物性のオイルを使ったマッサージやドライマッサージを症状によって使い分けて行い、身体に栄養と活力を与える療法。
◇マルマ療法
身体のいたるところにプラーナ(生命のエネルギー)が流れる所があり、心身共に健やかな状態を維持する為にプラーナに働きかける療法。(訓練を受けた医師だけが行える療法です)
◇ハーブ薬
植物の薬効と精神力増進効果を利用して病気を治療し、ドーシャのバランスを取る療法。
◇食事法
心身共に健康である為には消化と食事がとても大切です。ドーシャのタイプによって違ってきます。
◇ヨガ
心と体と感情の調和をさせる手段です。自分の中にある静かな空間を見つけ出してくれるので、ドーシャにとってとても重要な行動です。
体内にある生命力を導く為に、呼吸・瞑想・アーサナ(ポーズ)を用います。
アーユルベーダ診断
3つのドーシャ診断
上記の表を見てチェックし、1番チェックが多かったドーシャが優勢になります。
3つドーシャがどんな性質を持っているか見てみましょう。
*ヴァータ(風の性質)
傾向
・スタミナがあまりなく便秘になりやすい
・寒さに弱く冷え性
・細身又はスラっと背が高い
・髪の毛がパサつきがち
・明るく快活
・アーティスト肌
・心配性
・教育者や小説家向き
食事
◆とったほうがよい物
米、小麦、乳製品、豆腐、ナッツ、調理済みの野菜
◆避けた方がよい物
冷凍野菜、ドライフルーツ、りんご、メロン、クランベリー
取り入れると良い香り
・オレンジ
・シナモン
・ローズマリー
・ビャクダン
*ピッタ(火の性質)
傾向
・暑さに弱く汗っかき
・快食快便
・中肉中背
・情熱的で知的
・肌が敏感でそばかすやほくろが多い
・勇気があってリーダー気質
・機転が利いて話に無駄がない
・短期でやや怒りっぽい
・経営者、政治家向き
食事
◆とったほうがよい物
生野菜、チーズ、アイスクリーム、
ヨーグルト、アスパラガス
◆避けた方がよい物
バター、ナッツ、サワークリーム、
わさび、にんにく、レモン、
グレープフルーツ
取り入れると良い香り
・レモン
・ジャスミン
・ビャクダン
・バニラ
*カパ(水の性質)
傾向
・体力、持久力がある
・髪はしっとり艶やか
・体格が良くてグラマー
・心が落ち着いてて寛大
・温厚で献身的
・平和主義
・物事に執着しやすい
・看護師、カウンセラー向き
食事
◆とったほうがよい物
りんご、洋ナシ、ポップコーン、
蜂蜜、低脂肪ソフトチーズ
◆避けた方がよい物
米、バター、アイスクリーム、
胡麻、かぼちゃ、トマト、
キウイ、バナナ、スイカ
取り入れると良い香り
・ペッパー
・ナツメグ
・ハッカ
ドーシャにあったヨガポーズ
ヴァータ
安定感のあるポーズに集中するよう心がけると良いでしょう。
呼吸は深くゆっくりと安定させることがポイントです。
*ポーズ
『ウッターナーサナ(立位の前屈)』
『ブジャンガーサナ(コブラポーズ)』
『マーラージャーサナ(猫ポーズ)』
『セツバンダーサナ(橋のポーズ)』
ピッタ
ついつい一生懸命になり過ぎて、仲間に競争意識を持ってしまいがちなので、自分自身に集中しましょう。
頑張り過ぎて無理をしてしまうことも多いので、その都度確認をしましょう。
ポーズの間には必ずお休みの呼吸を入れてポーズの余韻も味わいます。
*ポーズ
『パシュチモッターナーサナ(長座の前屈)』
『アルダマツィエンドラーサナ(座位捻り)』
『アドムカシュヴァーナーサナ(下向き犬)』
カパ
穏やかな汗を流し、体が温まって軽くなっていることを感じましょう。
体が硬い傾向にありますが、動かすことを続ければやがて柔らかくなります。
立位のポーズを多めに行うことをオススメします。
*ポーズ
『ヴィラバドラーサナ2(戦士のポーズ2)』
『スーリヤナマスカーラA(太陽礼拝A)』
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はアーユルベーダとヨガについて解説しました。
ヨガをする目的の一つに自分を観察しよく知る事を目的としていますが、アーユルベーダを取り入れる事で、普段意識しなような気付きがあるかと思います。
また季節ごとでも優勢になるドーシャが変わってきて、ヨガのレッスンでは季節ごとに行うポーズも変えたりする事が多いです。
自分を観察し、自分をよく知ることが、自分の自信へと繋がりますので、ぜひアーユルベーダも取り入れながら過ごしてみてください。
Have a good one : )
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